足から生じる身体的トラブルで苦しむ人は大勢います。その多くが履物が合わないことに起因したトラブルです。そういった場合、医療機関で対応する機会が多いのが理学療法士という職種です。

理学療法士の一部は足の機能の改善をはかる為、インソールをつくります。効果が高いからなのですが、足の形が特殊な人やサイズがない人などに対しては、靴のほうが大きなウエイトを占めます。

しかしながらインソールをつくる理学療法士は多いのですが、靴をつくる理学療法士はまずおりません。

なぜなら技術的なハードルが高過ぎて、つくろうという考えに至り着けないということが一番の原因だと思います。

また靴をつくれる人は沢山おりますが、その人の足や歩きの特性を考慮して木型調整からおこなえる人殆どいないと言っていい状況です。

足や歩きを考慮して木型から靴をつくるには、高度なモノづくりの技術と身体機能の知識及び評価技術を合わせ持つ必要があるのです。

「必要だけれどいない」「こんな状況は自分達で変えていこう」こう思ったことが私達が木型から靴づくりを始めたきっかけでした。
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