足の痛み解決!靴をつくる理学療法士のblog

靴の販売・オーダーメードインソールの『 靴の馬喰快歩堂 』のご案内と、
理学療法士の目線から足と靴の関係・履物でのトラブル防止に長年取り組んでいる三浦賢一(みうらけんいち) & 佐野宏次(さのこうじ) 
ふたりの活動をご紹介しています。

2014年09月

セミオーダーパンプスをご注文いただいていたKさん、本日お越しいただき、無事納品に至りました。

前回の仮合わせの段階で、かなりぴったりきていたので、木型は母趾の高さと形状を考慮した修正を施しました。
Kさん、セミオーダーパンプスに大満足のご様子。

やはり、足のシルエットが綺麗にでてくると、
靴とその人自身がもっている脚のラインが一体化し、
本来の美しさが現れてきます。


そして、
そのことに気付いてもらえるのも
靴をお渡しする時の楽しみの一つです。

しばらく履いてみて、感想を頂けるとのこと。うれしいかぎりです。
K様、ありがとうございました。
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下の写真は、お渡し前の靴。
これに最終仕上げの調整を行ない中敷を入れてお渡ししています。
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※今回セミオーダーいただいたパンプスはこちら
馬喰快歩堂ブランド 「シルクライン」シリーズ
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このパンプス「シルクライン」は、DYMOCO理論採用のパンプス。

先日、脚長差のご相談にて来店されたT様の靴が出来上がった。
靴が今か今かと納品を待っている。
実はこの靴、中底をアーチ形状で補高した大変希少な構造になっている。

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脚長差による歩行障害への対応は、大きく分けて2種類ある。
一つはインソールでの補高、もう一つは靴の本底(アウトソール)での補高。

インソールによる補高は
外から見ても左右同じに見える、歩いた後に微調整が可能という長所がある。
しかし、
2cm以上の補高はできない。(ヒールカウンターに踵骨が収まらないため、踵が脱げ始める)
  ※靴や踵の大きさによってはもう少し可能だが。
つまづき易い(トゥスプリングは変わっていないため、蹴り出し時に引っ掛かる)
という致命的な問題がある。

靴の本底(アウトソール)での補高は
どんな脚長差でも対応できる、高さに併せてトゥスプリングを設定出来るのが長所である。
(トゥスプリングが設定されていない靴は論外。蹴り出し時に靴が転がらず、膝を過伸展させ痛みの原因となる)
対して、問題はまず見た目にすぐ分かってしまう点。
そして致命的なのは、靴底故に削れてしまうという点である。
極端に削れた靴はバランスを崩しやすく危険なため、常にチェックを怠ってはならない。

中底をアーチ形状にして補高する手法はこれらの欠点・問題点を全てクリア出来る。
中底故に削れることはなく、左右同じく見える。
補高調整したあとに木型を密着させてつり込むため、踵は脱げず、トゥスプリングの設定も詳細にできるのだ。
しかし、歩行分析学・歩行運動学・木型の構築理論・製靴技術が高いレベルで融合しないと実現出来ない。
1階が治療院、2階が店舗兼木型修正フロア、3階が製甲・つりこみフロア、4階が教室と
足と靴の総合施設だから可能となった。

整形外科に勤務していた時はインソールでの補高、靴底での補高に限界を感じていた。
当時は夢のまた夢、机上の空論であったが、今こうして実現している靴を、T様にお渡し出来ることに感謝したい。
納品日はもうすぐ、楽しみである。

靭帯の結合力の低下、足部内在筋力の低下。
これに伴い、中足骨が開いて開張足となってくる。
足部内在筋の繊維走行は、ほぼ縦方向(踵から爪先に向かう方向)を占めるため
横にひろがる力を抑えるのが難しい。

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唯一、母趾内転筋が横方向に近い繊維走行のために
この筋肉が結果的に引き延ばされながらも張力を失った状態でつなぎ止めている。

ところが母子内転筋は中足骨の底面に付いているため
中足骨に回旋力が加わり母趾がねじれる状態になってしまう。

興味深いのは、
外反母趾の角度と痛みが必ずしも一致しないという点である。

外反母趾の角度が小さくても痛みが強い方、
角度が大きいくても痛みがない方など…

フットプリントを取り続けているとある傾向に気づく。
それが小趾の浮き指の存在である。

歩くことを想定すると当然だが、
蹴りだしのときに小趾が浮いていると、
早期から蹴る力も、床からの反力も母趾側に集中する。
負荷があつまれば、痛みも強い。

だが、安心して頂きたいのは、
歩く姿勢を確認しながらインソール等でしっかりとアプローチし、小趾の接地がでてくると
痛みが少なくなってくる。悩んでいた方も大変喜び、感謝の旨を頂く。

しかしここで歩みを止めてはいけない。

他にも歩くことを想定すると
『第一中足骨頭と第四中足骨頭の関係』や『足部における三つの転がり運動』について
考慮した靴からのアプローチも当然、必要になる。

以前、このブログで開発中として紹介させて頂いたが
この靴の話はまた、次回に。


本日、ウォーキングの専門団体
『日本ソーシャルウォーキング協会』との提携が決定しました。

理事長の斎藤氏、業務部長の小山田氏との記念撮影。

出会いは5年程前になるだろうか。
患者様にインソールを作製し、トラブルが解消されると、歩くことが楽しくなる方が殆どである。
すると、歩くためのコミュニティーの必要性に気付かされる。
八方手を尽くして、たどり着いたのが両氏の企画するウォーキングイベントだった。

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特に両氏が設定されるウォーキングコースは歩く人を飽きさせない。
参加者は老若男女関係なく、私のウォーキングイベントのイメージは吹き飛ばされた。

何より、歩くことへの情熱は
我々の足・靴への情熱と同じであり、行き着く先もまた同じである。

両氏を一階の治療院、二階の木型修正フロア、三階の製甲・つり込みフロア、四階の教室フロア、五階の木型・皮革保管フロアそれぞれにご案内した。
各フロアを紹介するごとに大変興味深くご覧になっていたのが印象的であった。

まずは本施設をイベント時に、ウォーキングピット(ウォーキングステーション)として利用できるよう協力させて頂くこととなった。
給水所を兼ねながら、足靴の相談、フットケア、インソール作製、簡単な応急処置を行う場所である。

未来思考の『足』と『靴』と『歩き』の専門家が続々と結集しつつある。
今回の出会いが、『足』『靴』『歩き』でお悩みの方の更なる解決の糸口になればと期待している。0920_01_w475

埼玉よりセミオーダーパンプスのご注文の為、K様が来店された。
実は以前より、K様から『やっぱり疲れにくいパンプスが一足は欲しい』 と打診されており、
満を時して本日を迎えるに至った。


試着靴を履いて頂き、不備が無いか確かめる。
土踏まずのフィット感、良し。
踵のカーブのラインとピークポイント、よし。
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歩いてみると、『いい、いいね。あー、これいい。』
と歩きながら唸っておられる。

慣れてくると、『左側が少し不安定に感じるかな・・・』

フットプリントをよく観察し、足を確認すると、踵骨の長さ、、、違う!

左側の踵骨が右側より5mm長いため、靴のなかで少し滑っていたのが判明した。
早速パッティングで左側の踵骨固定位置を調節する。

歩くと安定感がまるで違う。
K様、一歩目から口角があがっていて、こちらも嬉しくなる。

革選び等も終え、3週間後に納品予定となった。



“試着”とは、『合う、合わない』を確かめるだけではなく、『なぜ合うのか、なぜ合わないのか』を明らかにする作業である。

そして、大事なこと。
試着靴とは靴型をした検証用具であるという認識。

足になかなか合わないとお悩みの方、是非一度ご相談ください。

K様、ご来店・試着のご協力、ありがとうございました。
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※写真のベルトつきオープントウパンプスは、馬喰快歩堂ブランドのパンプス『シルクライン』シリーズ
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 シルクライン商品紹介ページ

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