足の痛み解決!靴をつくる理学療法士のblog

靴の販売・オーダーメードインソールの『 靴の馬喰快歩堂 』のご案内と、
理学療法士の目線から足と靴の関係・履物でのトラブル防止に長年取り組んでいる三浦賢一(みうらけんいち) & 佐野宏次(さのこうじ) 
ふたりの活動をご紹介しています。

2013年10月

足から生じる身体的トラブルで苦しむ人は大勢います。その多くが履物が合わないことに起因したトラブルです。そういった場合、医療機関で対応する機会が多いのが理学療法士という職種です。

理学療法士の一部は足の機能の改善をはかる為、インソールをつくります。効果が高いからなのですが、足の形が特殊な人やサイズがない人などに対しては、靴のほうが大きなウエイトを占めます。

しかしながらインソールをつくる理学療法士は多いのですが、靴をつくる理学療法士はまずおりません。

なぜなら技術的なハードルが高過ぎて、つくろうという考えに至り着けないということが一番の原因だと思います。

また靴をつくれる人は沢山おりますが、その人の足や歩きの特性を考慮して木型調整からおこなえる人殆どいないと言っていい状況です。

足や歩きを考慮して木型から靴をつくるには、高度なモノづくりの技術と身体機能の知識及び評価技術を合わせ持つ必要があるのです。

「必要だけれどいない」「こんな状況は自分達で変えていこう」こう思ったことが私達が木型から靴づくりを始めたきっかけでした。
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「歩くと両足の裏が痛いと、80歳の男性がいらっしゃいました。
診てみると実際の足サイズよりも3サイズも大きい靴を履かれています。紐は一応あるのですが、全く締めて履いていないとのこと。
オーバーサイズの靴は足のアーチ全体を潰して不安定にし、外反母趾や足底筋膜炎といったトラブルの原因にもなりがちです。
このような場合はインソールを製作しても駄目。先決なのはサイズがあった靴に変えてあげるということです。早速ミズノのショップを紹介し、足サイズに合ったウォーキングシューズを購入してきて頂きました。その後改めてインソール製作と正しい紐の締め方を指導させて頂いたところ、殆ど痛みもなく歩けるようになったとのこと。「80歳になって初めて靴の大切さを知りました」「まだ暫く歩けそうです」と嬉しそうに話されたのが印象的で、とても嬉しく感じました。
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足の専門家を育生する為の講習会にて、2日間講師を務めて参りました。
この講習会では足のトラブルに対応する為の靴のフィッティング技術と、オーダーメイドインソールの製作技術を専門的に学んで頂いております。
毎回全国から多くの医療関係者や靴関係者に参加を頂いておりますが、その学ぼうという熱意にはいつも驚かされます。外反母趾・扁平足などに限らず、膝や腰の痛みなど、足から生じる問題は様々です。少しでもお困りの方の手助けができるよう、工房での靴・インソールづくりに限らず、人材育生にもできるだけ力を注いでゆければと考えています。
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膝の痛い女性ランナーがいらっしゃいました。

この方は半年位前からランニングを始められたそうです。週3回5~10㎞程度走るのですが、10㎞以上走ると両膝が痛くなって困っていたのだそうです。
初心者なので体力レベルの問題もあるとは思いますが、靴をみてみると少々サイズが大きく、走ってもらうと両足ともに足が内側に過剰に倒れ込む「過回内」の動きがみられました

足が過剰に内側に倒れ込むと、膝も連動して内側を向いてしまい、痛みの原因になりがちです。今回は、足が靴の中で遊ばないよう正しい靴紐の締め方の指導と、過回内を防止するようこの方の状態に合うよう設計したインソールを製作させて頂きました。

後日連絡を頂きましたが、あれ以来10㎞を超えても膝の痛みが出ていないそうです。大変嬉しい限りです。是非、楽しいランニングライフをお過ごし下さい!

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今日は本科で学ばせて頂いてもいる「靴の自作工房ヒロ」にて、斎藤先生とミーティングでした。パンプスでよくあるトラブルについても、オーダーパンプスを作る側からのアプローチと、足腰を痛めた方のリハビリテーションをする側からのアプローチ、全然違うけれど、斎藤先生と話していると、求めているところは同じだと実感することばかりです。

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